3月は体調不良と共に
今年の3月に仕事を辞めた。退職する前というのは不思議なもので、一種の明るさがある。自分から辞めるのだからやっと辞められる、という思いはもちろんあったが、次の仕事も決まっていないのに爽やかな気持ちだった。辞める直前は熱が出たり歯が欠けたり謎の発疹が出たりと散々だったが、辞めるんだ、辞めるんだと思いながら通っていた。
はっきり言って円満退職ではない。辞める直前にトラブルがあった。あるルールがあって、そのルールに抵触しているなと感じることをしてしまったのだが、私はそのルールが好きではなかったし、意味のないルールだと思っていた。そのことがトップにバレなければいいだろう、と思っていたが、私の上司がそれに気づいて伝えたらしい。私はトップに叱られ、当初の予定よりも早い退職に嫌味を言われ(知ったことじゃないが)、心にもない謝罪をして引き継ぎの時間を削る羽目になった。
余計なことをしやがって、という怒りも少しあったが、やっぱりこの人はそういう人だし、ここはそういう組織だよな、という諦めも少しあった。正直、自分がしたことについて反省はほとんどない。もう少しうまくやればよかったかなと思うだけだ。とはいえ、私はここでは自分の意見を言わないイエスマンだったから、最後の最後にこういうことがあって良かったのではないかという気持ちもある。自分が好きではない人や組織から好かれている状況はやはり健全ではないと思うからだ。健全ではない、というか無理がある関係である。まあ好かれているというより都合のいい奴としてナメられていたというほうが近いと思うが。
私の最終出社日は心にもない謝罪に始まり、トップの小言と引継ぎとデスクの掃除のため定時より2時間遅れて終わった。疲れ切って帰宅し、眠った。
次の日は久々に心に安寧を感じた。昨日帰宅後すぐ仕事のLINEグループを抜けたので仕事の連絡が一切来なかったのだ。(その後少し個人あてで連絡は来たが)これまでは休みであろうと関係なく連絡が来ていたのに。自分に関する連絡でなくてもLINEが来たという事実だけで胃が痛くなっていたのに。そうなんだ、辞めるだけで、こんなに楽なのだ!久しぶりの自由の感覚に少し泣けた。
この後、前職とは色々あってまた面倒くさいことが起こったが、私はしばしの安寧を享受した。気温の上下もあってか頭痛と体のだるさに悩まされ、3月中はほぼ何もしなかった。転職活動へのやる気も出なかったし、体調不良を言い訳にして自分を甘やかしていたら3月は終わった。
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